フィリピンの映画監督アオレイオス・ソリトの『
神聖なる真実の儀式』を見に前島アートセンターへ。
2時間のドキュメンタリー映画だった。長い映画にさらに長い内容が早回しでつぎ込まれているような構成だった。フィリピンの先住民族パラワン出身の母を持ち、自らは都会で育ったソリト監督が、パラワンの儀式や、現状の生活を通じてルーツに回帰してゆくといった内容。
監督本人も来場していた。精悍な顔つきの上品で鋭気に満ちた感じの青年だった。この作品で評価を得たけれど、これが自らの考えを表現する方法として、手段として最良の選択なのか悩みながら作品作りの方向性を模索しているという。
少々不謹慎だが、若く悩みの中にあるアーティストは端から見ていると魅力的だ。ミュージック・ビデオや短編映画などでも受賞しているが、昨日の短編上映会で上映されたのだろうか。他の作品も見てみたいと思った。
追記:
映画の中で、森林の密伐採の話題が出た。カマゴンの森も根こそぎやられたみたいな。カマゴンといえば、県産の黒木(黒檀)が底を着いて稀少になって以来、三線の棹の良材として重宝されているフィリピン製の黒檀。歴史上かつてない量の三線が生産されている今、違法に伐採されたカマゴンは三線にもなっていることでしょう。そう考えると、ちょっと複雑…。