第0回琉球フォトセッションという写真と音楽の異種格闘技イベントが、桜坂劇場で行われた。沖縄の有名無名の写真家の作品を銀幕に写しながら、生演奏やCDをかけて見てゆく。
大勢で同時に同じ大写しの写真を見てゆくという珍しい体験。下地勇さんの、グンデル(ガムラン)の亀島さん他の生演奏、或いは自然の音のBGMや、宮里千里さん秘蔵の久高島の録音テープといった、音楽との相乗効果も良かった。
お客さんも盛況で立ち見まで出た。写真関係者の招待も多く、撮影自由の会場では、一眼レフから携帯までシャーッター音が途切れることがなかった。最後の、東松照明&椎名誠さんの対談がお目当ての人だけでもなかっただろう。
そんな中、78タイフーンfmも、「しまPashaCLUB」のプレゼンで参加した。銀幕にウルマックスが映し出され、社長・斗星が舞台から垂見健吾さん越しに客席をPasha。リロードされたウルマックスに今撮ったばかりのたるけんさんが映し出されると、会場からどよめきが湧いた。
このイベントは、プロカメラマンに限らず、普通の人々が撮りためた沖縄の風景を収集保存する、「美ら島フォトミュージアム」の設立を目指してのものだった。山田実さんをはじめ、沖縄の古い姿を映した写真には圧倒的な存在を見せた。古い写真を残してゆくことの意義は十分伝わったと思う。
あとは、誰が腹をくくってリスクを取るかと言うことだと思う。「みんなの力を募る」という事は大切だと思うけど、誰かが身を切ってやらないとその力は結集しない。また、補助金や援助を頼んでいてばかりだと運営に甘えが出る。
誰の金でやるのか、開館後はどういう収入で運営してゆくのか。そこから始めないと、大切な写真を預かっても無駄にしてしまう。入館料収入と有名な写真家の先生達によるワークショップ、などを中心に運営してゆくしかないだろう。
あるいは保存した写真を一家にひとつ保存ロッカーにお納めていつでも見に来られるようにして会員収入を得る。一年に一回でも家族で見に来たら楽しいではないだろうか。
一番不味いのは、補助金で箱を作ることだと思う。だってその補助金は、みんなの否定してきた沖縄の基地から垂れ流されるものだもの。「利用できるものは利用すべき」なのは分かるけど、それはこのミュージアムにとってあまり筋のいい資金源では無いと思うのだけれど…。
青いかな、甘いかな…。