ジェス・サンチャゴさんの送別会が10月25日に前島のCLUB STEMMENで行われた。沖縄で知り合った親しい人同士のあったかな集まりだった。あれからもう一ヶ月が経とうとしている。ちょっと遡って書き逃した日記を書き留めてみる。
毎月この時期は箆柄暦の追い込み。入稿直後のばたばたとした状況で、気が付くと会の始まる20時を大幅に過ぎていた。もうパスしちゃおうかと思ったけれど、ジェスさんはこの後大阪〜東京へと移動し、タイとシンガポール?だったかでさらにアジアの音楽を採取研究して、フィリピンに帰ってしまう。この次はいつ会えるのかもわからない。今日は来ないの?というメールにせかされて会場に急いだ。
ジェスさんにはどうしてももう一度会ってひとつお詫びをしておきたかった。78タイフーンfmにゲスト出演してもらおうとお願いしていたのだが、ちょうど当てはまる番組が無くて上手くブッキングできなかった。政治的な理由では全くない、正直自分の力不足と怠慢。
会場に着くと、小浜司さんや旧まるみかなーのコアな常連が顔を揃えていた。ジェスさんは長髪をかんぷうに結って、女物の着物を羽織り、三線を抱えてみんなと唄っていた。まるで沖縄のおばぁのよう。すこし羽目を外して楽しんでいた。
短期間のうちに、少しだけ三線もマスターしていた。おふざけの後は、ギターに持ち替えてオリジナル曲に日本語の歌詞を付けて唄ったりもした(私もBluesHarpをかぶせた)。『サトウキビ畑』を唄った時、開場はホントにいろんな気持ちが複雑に入り交じった空気に満たされた。
琉球、フィリピン、大和、平和、戦争、政治、経済、歴史、出会い、別れ、情け、歌、唄、やはりジェスさんの歩んできた道の重さが宿る歌の力。そこにいた誰もがジェスさんとの沖縄の日々を振り返りながら耳を傾けた。
またきっと会える、そう思っている。