多種多様なパソコン用のフォントが普及するにつれ、ロゴの作成はフォントを並べる作業と勘違いされるようになった。ロゴマーク、ロゴタイプというのは、もっと手のかかった一点もの作業だったと思うのだが。
ネット上のフォント系のサイトを見ると「あの雑誌のタイトルのフォントが欲しい」とか、「あの商品で使われているのは何というフォントなのでしょうか」といった書き込みをよく見掛けるのは、事情が裏返っている状況を良く表している。
キリンビールやアップルコンピュータのロゴタイプで知られる成澤正信さんや、タウンページのロゴで知られる伊藤勝一さん。時代を思い起こさせるロゴの名作は、手作業のレタリングから始生まれている。やっぱりここでも基礎体力としての手仕事が大事なのだと思う。