大城美佐子さんの新作『
唄ウムイ』の発売を記念して、桜坂劇場でライブが行われた。開演の30分前に会場に着くと、劇場の前になじみのお客さんとか親戚っぽい人達が集まり、早くもメートルをあげていた。
美佐子さんの、少しほころんだ表情の方が好きだ。
初めて上原キコウさんを紹介される。電気グルーブとか、ピチカートとか、矢野顕子さんとか、すんごいミュージシャンと仕事をしてきた人と聞いていたので、もっと神経質そうな細身のひとかと思っていたら、純ウチナージラーの気さくすぎる人で驚いた。
『唄ウムイ』の記事の取材で聞いたエピソードから思い浮かべていたシーンはことごとく書き換えられた感じ。でも、ようやく大城美佐子さんや知名定男さんが話していたことが腑に落ちた感じ。やっぱりこの人の実績と人柄無しでは、このアルバムはできなかっただろう。
久しぶりにタフビーツの神尾さんとつるりさんにも再会。ライブの前からなんだかほんわかした雰囲気が会場を包んでいる感じがした。
さて、ライブの中身も面白かった。桜坂劇場では、民謡系の唄い手もライブっぽい感じで演奏することが多いが、今回はむしろ県立郷土劇場でやるような発表会を持ってきたような構成だった。「かぎやで風節」の舞踊で座開き、司会に松玉枝さんとか入って、お弟子さんの斉唱もあった。よなは徹さんまで急遽登場した。
美佐子さんの独唱もあったし、松田末吉さん、名護良一さん、愛弟子の堀内加奈子と一緒に、10曲連続の民謡コーナーもあって盛りだくさん。出だしでちょっと引っかかって「ごめんなさいね緊張しちゃって」なんてはにかみながら言うところがむしろ美佐子さんらしい。そのあとは尻上がりに声の張りが増し、流石聴きごたえたっぷりの唄を聞かせてくれた。
客席のウチナーンチュ濃度も高く、客席から冗談も飛んでいた。最後はカチャーシー大会にもつれ込んだ。いつもの桜坂劇場っぽくないところが不思議な感じで面白かった。
ライブが終わって「島思い」で打ち上げ。美佐子さんもスタッフも、お弟子さん達もみなさんお疲れ様。しかしなかなかお開きにならない。夜も更けてお先にご無礼することにしたけれど、美佐子さんは絶好調、よなはさんもキコウさんもこれからって顔でお見送りしてくれた。
昨日に続いて濃い日だった。
■大城美佐子さんマジカル